にんじんとるねーど

富山が産んだチルユニット『石垣クリエイターズ』でみんなチルしよう

あなたの赤は、わたしの青


こんにちは、たりえです。

春ですねぇ〜

富山市では松川沿いに桜が咲き始めたそうですよ。

桜の下で昼寝したいなぁ〜



さて、


ふと気になったことがありまして、一度気になったらずっと気になっちゃうタチなので、頭を整理するために文字に起こそうと思い、筆を執りました。(指だけど)


メモ感覚で書いていきます。


長くなるので、まず結論から。


同じ景色を見ていても、あなたに見えている景色と、わたしが見ている景色が必ずしも同じだとは限らないよね、というお話になります。


興味があったら、少しお付き合いください。



""ってありますよね。

桜と言えば桃色、空と言えば水色、LINEのアイコンと言えば黄緑色、こんな風に目に見えるものにはそれぞれ色のイメージがあると思います。


人によって色のイメージは異なるとは思いますが、だいたいは伝わりますよね。

でも、桃にも白色が強いもの、赤色が強いもの、グラデーションが美しいものというように、色んな色があるし、水色と言っても蛇口から出る水のように透明ではないですよね。

これまで生きてきて、この色はこの呼称、という風に学習してきたからそう認識しているだけで、他人にその色がどう見えているかは分かりません。


あ、ここでは色は光の波長によって変わるのでみたいなややこしいお話は置いておきます。キャパオーバーなので。


とりあえずここでは、「物体に当たった光が反射して目に届き、その光の性質によって色が変わる」くらいの認識で進めようと思います。大きくは間違っていないはず。多分。

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145253j:plain

さて、これは「色相環」と呼ばれる色相を円状に並べた図です。

中学校の美術の授業で教わった方も多いんじゃないでしょうか。


この中で「黄色はどれですか?」と問われると、ほとんどの方は12時の位置にある""と書かれた色を指すかと思います。

まぁ、そうですよね。

黄色信号とか黄色マーカーとか、レモンとかバナナとか、これらの色が黄色だと思って生きてきました。

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145416j:plain

あなたにとってレモンは黄色だし、わたしにとってもレモンは黄色です。

これはほとんど間違いないはず。


でも、あなたの黄色とわたしの黄色って、同じなの?という疑問を持ったんです。


あなたにとっての緑色がわたしにとっての黄色かもしれないし、わたしにとっての青色があなたにとっての黄色かもしれない。

見えている色は似ているけど彩度や明度が違うかもしれない。

え?あなたにはレモンが青色に見えてんの?不味そう!(青色ってたしか食欲を減衰させる作用があるんですよね)

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145507j:plain

まぁ色なんてものは古代より研究に研究を重ねられてきたものでしょうから、探せばこの疑問のアンサーはすぐ見つかるかもしれません。(分かりやすく解説してほしいな) 


ここまで読んで、こう感じた方がいるのではないでしょうか。


「そりゃあおめぇさん、"色盲"のことを言ってんのかい?」と。


少し違います。

色盲の方と、そうでない方の間では、色の感じ方の違いが明確にあります。


ここでふたつの例をご紹介します。

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145548j:plain

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145602j:plain

こちらは色盲の方が塗り絵をした、任天堂のキャラクターです。

いかがでしょうか?

みなさんの中のキャラクターのイメージとは色合いが違うんじゃないでしょうか?

配管工のおじさんに関しては、同じ帽子、同じ服の中でも色が異なっていることが分かります。

しかし、塗った方にはこう見えているんです。

(個人的にはこちらの色合いも素敵だと思います)


自分が普段遊んでいるゲームにも、色覚サポート機能というものがあって、自由に切り替えることができます。

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145711j:plain

自分がこの機能をonにすると、目がチカチカして慣れなかったため、すぐoffに戻したのですが、この機能のおかげで快適にゲームを遊べる方もいるようです。


このように、わたしにとっての緑色が、この方にとっての黄色である、といった現象がはっきり識別できたんです。


そしてこれは仮説なのですが、先程の色相環を用いて説明するならば、わたしを含め、色盲でない方色相環に並ぶ色がきれいにずれており(回転してるイメージ)、だから見え方が違っていても、違和感を感じない。

色盲の方色相環の色がバラバラになっているため、わたしとは見え方に違いを感じる、といったイメージがあります。

色の見え方が近いと相性がいい、なんてこともあるかも。


あくまで仮説ですよ。

正しい答えが別にあるならあるでいいんです。

知ってたらぜひ教えてください🙇‍♂️


色盲であることでつらい目に遭われた方もいらっしゃるかもしれないので、的確な表現ではないかもしれませんが、わたしは人によって"見え方が変わる"ことは素敵だと感じました。


ほら、好きになった相手はどんどんかわいく、かっこよく見えてくること、あるでしょう?

どこがいいの?なんて聞かれることもありますが、自分の脳がそう思ってしまったなら、それでいいですよね。

恋愛なんて、脳の勘違いから始まるんですよ、きっと。



次に、色盲でない人の間でも、見え方が変わる例をご紹介します。

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145801j:plain

みなさんはこのドレスが何色に見えますか?

青色と黒色?それとも白色と金色?

f:id:ishigakijimatakashi:20210324145838j:plain

こちらはどうでしょうか?

水色と灰色?白色とピンク色?


これらは撮影の仕方など、様々な要因で人によって見え方に違いが生まれると有名な写真です。

友人や家族に聞くと、面白いくらい答えが分かれました。

中には上述した組み合わせにはない色に見えると言った人もいました。


ちなみにわたしはドレスは青色と黒色、タンスは水色と灰色に見えました。

一度そう見えちゃうと脳がそういうものだと認識しちゃったようで、そうなるともう他の色には見えません。

脳ってかなり頑固なのかも。


他にも、男性か女性かによって認識できる色の数に差が生まれる、というデータもあるみたいです。

男性は7種類なのに対し、女性は29種類もの色を認識できるようです。

なるほど、洋服選びに悩む彼女に「どっちがいい?」と聞かれて(どっちも一緒じゃん)と心の中でため息をつく彼氏の様子が思い浮かびました。



話を戻しましょう。

今回のテーマに戻ります。

最初に挙げた、同じ景色を見ている人が、全員同じように見えているのか、という疑問について考えます。


例えば、立ち位置、背の高さ、体調、視力、目の大きさ、目の位置など、いくらでも列挙できそうですが、これらによって、今見えているものが変わってくる可能性なんて大いにありえると思いませんか?


背が高ければより遠くまで見渡せますし、視力が良ければ遠くを飛んでいる鳥に気付けるかもしれない。

目が大きければ、目に入ってくる光の量も増えるかもしれない。

目の位置が違えば、肉食動物と草食動物の違いのように、視野が変わるかもしれない。

他人の視界なんて体験したことがないから分かりませんけど、自分と違う世界が見えているのかもしれない。

そもそも知覚する色が違えばまったくの別物に見えているのかもしれない。

ちょっとワクワクしませんか?


これは、国によって動物の鳴き声の聞こえ方が違うことからヒントを得た発想でした。


実際に外国で聞いた鳴き声は、日本でのそれと特に違いは感じませんでした。

しかし、日本で犬が吠えると、ワンワン。

英語圏では、バウワウ。

日本でニワトリは、コケコッコー。

英語圏では、クックドゥードゥルドゥー。

という風に知覚するんです。

子どもの頃にそう教われば、その後もそう感じるようになるのは自然な流れでしょう。


耳でこういったことが起きるのだから、目でもありえる話だ。

そう思って湯船に浸かりながら考えたのが、この妄想の内容です。



真実のほどは定かではありませんが、はっきりと言えるのは、自分と他人のものの見え方、感じ方は違って当然である

そうであるならば、自分と違う意見や価値観もあって当然である

どうして自分の考えを分かってくれないんだ、と失望する日もありますよね。

でも、相手には相手にしか見えない色や景色があるのかもしれない

そりゃあ意見も対立するよね。

きっとこの人のおにぎりの具は青色の梅干しなんだろうな(?)


そう考えた方が、ラクで楽しい生活になると思うんです。






最後まで読んでくれた方がいたら、ありがとう。